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2018年7月26日 (木)

金色の鯉が戻ってきた。

早朝の農作業や出荷作業がないかぎり、わたしの朝は犬の散歩からスタートする。地域の小学生が登校する時間帯に合わせ、こどもたちの見守りを兼ね散歩する、いわゆる「わんわんパトロール」である。
ここ数年続けているから、地域のこどもたちとひこまるはすっかり仲良しで、リードを引いてくれる子も少なくない。

わんわんパトロールは、わたしの朝の楽しみのひとつだが、もうひとつのひそかな楽しみは、この町を東西に大きく流れる広川に棲む鯉たちを見ることだ。川岸から大きく垂れ下がった樹木が影をつくる場所は鯉たちの住処になっていて、目視できるだけでも4,50匹はくだらない。
散歩仲間のおじさんやおばさんの言葉を借りれば、「うじゃうじゃするごとおるけん、百匹以上は住んどる」らしい。ほとんどが黒の鯉だが、体が白っぽい鯉が3匹と、金色のものが1匹いて、特にこのこんじきの鯉はわたしのお気に入りだった。
広川に棲む金色の鯉。
だから、きんちゃん。
すごい短絡的なんだけど、わたしたちはきんちゃんと呼んでいた。

毎朝、朝礼でもやってるかのように木陰に集まる鯉たちを眺めるのが日課だったが、先日の豪雨で、オーバーフロー寸前だった広川から鯉たちがすっかり姿を消してしまっていた。
ようやく濁りが取れて、以前のようなおだやかな流れを取り戻した頃から、5,6匹戻り、また5,6匹戻り、昨日は20匹ほどの鯉を確認できたが、色のついた鯉の姿はなく、散歩仲間からも案じる声が聞こえた。
「きんちゃんたち、戻ってこんねえ。死んだんかねえ」

ところが、今朝、ラジオ体操から帰る地域のこどもたちと別れ、川を見に来たら、川岸におばちゃん仲間がたむろしている。
「きんちゃんが戻ってきたよ」と喜んでいる。
大雨から三週間、ようやく、きんちゃんが戻ってきてくれた。

きんちゃん、ありがとう。
また、あした会いにくるね。

他の鯉たちが早く戻ってくれますように。

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