2017年10月18日 (水)

ふくおか県民文化祭2017短歌大会 パート3

◆各選者秀逸及び入選作からランダムに抜粋。

黄の旗で頭撫でてと一年生小さき頭今朝も寄せくる/糸島市 山崎源太郎

もう少しこの世にいたい葉の陰に夏つばきただ真白く咲けり/八女郡  
姫野 洋子

そのときは来たりて今朝の裏山にクチナシの花一気に開く/八女郡 鹿田 恵

ごはんよと呼ばれて家に帰るがに同級生の古稀前に逝く/福岡市 小田原禮子

散歩道蜥蜴蛞蝓落ちた梅紫陽花枇杷の実入梅(ついり)のニュース/糟屋郡 宇野美登里

返信に無音を詫びてとりおきし桜の切手まっすぐに貼る/八女市 樋口 洋子

れんげ草・つばな・羊蹄(ぎしぎし)・母子草散歩の道は夏への序曲/うきは市 喜入シゲ子

それぞれに「筍見つけた」とはしゃぐ孫等爺は一人だしばし待て待て/八女市 栗原 正嗣

口悪き夫の秘めたる優しさをやうやく知りて金婚迎ふ/小郡市 西尾 朋江

図書館の返却ポストが閉ぢられて迷子になるしかない詩歌(うた)の本/八女郡 山下 整子

海底に揺れゐるやうな形して日高昆布の送られて来る/八女市 馬場美智子

まるでまるで親指姫のバスタブのやうに華麗なカラーの花束/小郡市 中島 倶子

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2017年10月16日 (月)

ふくおか県民文化祭2017短歌大会 パート2

各選者選特選の部から抜粋

藤野 早苗選人賞 
 横断歩道を弓たわたわと渡りきる弓道少女の歩幅広しも /福岡市 石井美智子

植村 隆雄選地賞
 うぐいすもブラスバンドも不揃いの音を奏でる春の学び舎/八女市 栗原 悠次

同 人賞
 サーキュラースカートはもう似合はない風とひかりを孕んだ彼の日/井寺 容子

栗林喜美子選地賞
 託児所に待つ吾子抱けば迸る飛沫のごとく溢るる乳はも/朝倉市 吉田喜久子

中本 吉昭選天賞
 流鏑馬の矢がすっぱりと割りし板たぶん柾目であったと思う/北九州市 中村 重義

同 人賞
 百足にも履かせてみたし妻の靴数多の靴がクツ箱を占む/行橋市 山田 一

吉保 佳子選地賞
 育休のなき御時世に子を産みて搾乳器持ち働きし過去/仁田原陽子

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2017年10月15日 (日)

ふくおか県民文化祭2017短歌大会

ふくおか県民文化祭2017短歌大会が、10月14日、久留米シティプラザにて開催された。歌会結果を紹介したい。

◆特別賞部門

福岡県知事賞
 一年の老いを重ねて年一度カバンをさげてくる調律師/春日市 間(あいだ)千都子

ふくおか県民文化祭実行委員会会長賞
 バンダナの妻は赤猪子(あかいこ)若菜摘む手足を春の泥に汚して/北九州市 中村 重義

福岡県ねんりんスポーツ・文化祭大会会長賞
 限られし昼休みなりいとし子に母乳やらむと車走らす/朝倉市 吉田喜久子

福岡県教育委員会賞
 流星群ながるる音に響きたり銀の鍵束手より零れて/うきは市 権藤久美子

福岡県文化団体連合会会長賞
 ちちははの家は丈夫に建ちつづけ解かるる前のしづかな柱/筑後市 井寺 容子

久留米市長賞
 バッキバキざくざくぷちり春告げて賑やかなるよ野菜の声は/八女市 倉員世紀子

久留米市教育委員会賞
 5回目も母の話を聞いている相槌の位置少し変えつつ/北九州市 吉村 君代

久留米連合文化会賞
 回遊の魚のやうに八月の空をいづこをたましひの群れ/八女郡 山下 整子

福岡県歌人会会長賞
 頤(おとがい)を突き出し仰ぐ樗(おうち)の木おぼろなる花霞の如き/久留米市 佐々木とみ

福岡県ねんりんスポーツ・文化祭高齢者賞(男性)
 親戚は嬉しい時こそ集いたし義姉の白寿は一門挙げて/福岡市 小松 正隆

福岡県ねんりんスポーツ・文化祭高齢者賞(女性)
 花の季に十四人目の曾孫生れ永く生きゐる歓び深し/朝倉市 岩本 光子

・・・・・・・・・・・・・・

初めて特別賞をいただけたわたくし。
素直にうれしい。笑 

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2017年10月 9日 (月)

湯布院にて。

義弟夫婦がわたしたちふたりを招待してくれた先は、湯布院だった。一日限定五組の客しか宿泊できない小さなお宿。
部屋は全室とも完全独立型で、全室に露天風呂がついている。宿泊者が共同で使える大きな湯舟や食事室もない。

わたしたちは義弟夫婦の客室で、一緒に夕食をとったが、原則的には、夕食も朝食もつくりたてが各部屋に運ばれてくるのだそうだ。だから、最大10人しか受け入れできないんです、とオーナーがおっしゃった。


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宿泊先の手配から、翌日の観光先の検討、そして送迎まで。すべて義弟夫婦にお任せの二日間。

思いがけず楽しい二日間をありがとう。


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2017年10月 6日 (金)

介護日記最終章・・・懺悔をこめて

二週間ほど前に、連れ合いの弟嫁から電話をもらった。
弟嫁は、わたしよりひとつ年上だが、いまだ現役の看護師として近くの小児科で働いている。
結婚当初は他人行儀に「おねえさん」と呼ばれていたが、年齢が近いこともあって(たぶん、親しみもこめて)いまは「せーこさん」と呼ばれている。

以下、義妹のことば。
「お姑さんの一周忌も終わり、初盆も終わったので、わたしたち夫婦で、せーこさんを旅行に連れていきたいと思うから、近々、土曜日曜を空けてくれない?これまで、ずっとせーこさんに申し訳なく思ってたの。お舅さんもお姑さんもほとんどせーこさんひとりで介護してくれて、ほんとうにありがとう。ほんとうにお疲れ様でした。大したことはできないけれど、わたしたちの感謝の気持ちを受け取って」

思えば、ずっとこの人はこんなひとだった。
帰省するとき、エプロンを忘れたことがなく、洗い物はすべてひとりで請け負ってくれていた。出しゃばることもなく、いつだって長男の嫁であるわたしの顔をたててもくれていた。

それなのに、わたしは両親の介護中、義弟夫婦のことを一方的に疎んでいた。「わたしがこんなに苦労しているのに、半年も連絡をよこさない」とすねたこともあった。大変であるのなら「SOS]を出せばいいのに、それもせず、「被害者意識丸出しの長男の嫁」になっていた。
つくづく未熟であった自分が恥ずかしい。

「不実な嫁の介護日記」を書くことはもうないと思う。
これがたぶん、最終章。
だから、最後の介護日記に懺悔の気持ちを込めて書く。
介護はひとりではできない。困ったことがあったら意地を張らず、だれかに助けを求めよう。困っていると声をあげよう。
助けてと声をあげるひとを簡単に見捨てるようなひとは、そう多くはない。
この世のなか、そんなに悪くはない。
そう信じたい。

 今日の一首。
  わたくしもまだ成長のさなかなり 秋がふかまるやうに深めよ

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2017年10月 3日 (火)

屋久島の久保田さんはお元気でした。

屋久島に着いたら必ず逢ってこなきゃと決心していたのは、やまなみ短歌会のお仲間、久保田さんです。
会ってこないと課せられたミッションが果たせない気がしていました。

種子島出身の美座さんからも、島原のえいこちゃんからも、屋久島に行くのなら、ぜひ久保田さんに会ってきてほしいと言われていたからです。

やまなみ短歌会にたくさんおられる「久保田さんファン」のみなさま。
ご安心ください。
久保田さんはお元気でした。
携帯電話も持たず、酒も飲まず、近辺の方と積極的につきあうこともせず、かなりストイックな暮らしぶりではありますが、「やまなみの蝶博士」は健在です。笑

地元の通信には、久保田さんの屋久島の蝶を紹介する文章が掲載されていました。

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ごめんなさい、久保田さん。
写真をここに載せていいなどと、
了解をいただいてはおりませんが、
事後承諾ってことでよろしくお願いいたします。

 今日の一首。
  思春期の少年のまま古希となるアサギマダラに魅せられしひと

  

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十月の声

十月になった。
今年は秋の行事、めじろおし。

去年の12月、フラダンスのイベントで引き当てた一等賞の旅行チケット五万円を使っての旅行の行先は、屋久島となった。
一日に出発して、今日の午後、帰宅した。

屋久島では月に35日雨が降ると言われるのだとか。
雨具持参で出かけたが一度も使わずに済んだ。

永田いなか浜で。

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屋久島ランドへ向かうバスの中から。
野生のシカに遭遇。
野生の猿にも会った。

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屋久島の森は苔が支えているのだと知った。
森で出会った植物たち。
健気さに打たれる。

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見えるか見えないかの小さな赤い実は、ヒメツルアリドオシ。

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不思議な形↑の、ツチトリモチ。

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実はわたしにとって屋久島は二度目。
二十歳のときに男女八人のグループで来たことがある。
レンタカーを借りて一周した。
泳いだし滝も見たが、どこで泳ぎ、どの滝を見たのか、まったく見当がつかなかった。
だけど、空の青さと海の青さは変わっていなかった。
十月の空がそう教えてくれた。

 今日の一首。
  屋久島の砂の粗さを確かめむと屈む背中に十月のこゑ

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2017年9月20日 (水)

被災のニュース

被災地の惨状を見る新聞に朝の空気はどんよりとして

なにげない日々の幸せ気づかない自分に読まする被災のニュース

「あの橋が流れたんよ」と妹の電話に方なし身のすくむ思ひ

孤立して救助要請せしといふ妹の家祈るしかなく

                   広 川     鹿田 恵

       ・・・・・・・・・・・・やまなみ2017年9月号から

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秋ですねえ。

朝夕の気温、風の涼しさ、咲きそろった彼岸花。
裏庭にはびこったツユクサの青。
秋風に揺れる道端のコスモス。
頭を垂れ初めた稲穂。

しみじみ、秋ですねえ。

今月末が締め切りの「歌会始」に詠進歌を出そうと思い立ちました。
お題は「語」です。
いろいろ考えました。けっこう真剣に。
が、20/25000になりそうなものはできませんね。笑

 裏庭の大きヤマモモ両腕に子ら遊ばせて何を語らふ 

 権田村の埋蔵金のありなしを語りて百姓談義は果てぬ

「語」と聞いて「語る」を使う。
あまりにも安直ですなあ。
ってことで、ボツにいたしました。

参加することに意義あり。
みなさまも、どうぞ、れっつとらい!

 今日の一首。
  カナカナがかなかなかなとまだ啼いて秋はさみしくあれと触れゆく

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2017年9月11日 (月)

筑紫野ミュージックフェスタ

友人に誘われて出かけた。
今年で11回目というおやじバンド集結の音楽祭。

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出場チーム数10チーム。
そのほとんどが、50代60代とあって、当然観客も、おじさんおばさんばかり。
わたしのお目当てはこのチーム。

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サイモンとガーファンクルのコピーバンドである。
聴きごたえ充分。
余韻にひたりつつ帰宅した。

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